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最終巻のハイタッチ

last update 최신 업데이트: 2025-04-25 20:01:07

シュウゥゥゥ……。

火の球パス練習の時と同じように、ケイロの手がボールを捕った刹那に炎の柱は消え、白煙が吹き出す。

そして何事もなかったのようにドリブルを始めた。

「その調子だ太智! もっと遠慮せず俺にぶつけてこい!」

周囲には真意が分からない、俺たちだけで通じる内容。

……どんどんやれってか。ボール取り損ねたら大ケガするっていうのに……あと名前呼びになってんぞ。こんな大勢いる中で……ったく。

まあ今までの試合を観てるヤツなら、別におかしく思わないか。

自画自賛だけど、戦闘を抜きに考えても俺らの息ピッタリだし。

試合の中で友情が芽生えたっておかしくないもんな。

……本当は夫婦なんだけど。

試合中盤から、俺たちの間だけで作戦が変わった。

「行くぞ、百谷ぁ――っ!」

声をかけながら、強く念じて炎の柱をバンバン出しまくりながらケイロにパスを出す。心は抑えない。テンション上げまくって、試合の攻防の高揚感も利用して、超強火な魔法を連発した。

ケイロは涼しい顔して俺の火力増し増しパスを、うまく手元で鎮火して新たに手頃な火を灯す。

こうしていけば一気に魔物を払うことができるから、俺たちは積極的にボールを取りに行った。

さらに小まめなパスを増やして、次々と魔物を一掃していく。

パスカットでボールに指先が触れる際も呪文を小さく素早く唱えて、ファウルボールすらコート外の控え魔物たちへの攻撃に変えた。

終盤になるとケイロだけじゃなく、俺のプレイでも歓声が上がるようになる。

どうもボールを奪いに行く俺の気迫と執念が、観客に受けているらしい。

そりゃあ必死だからな。俺が脅威と認定されたっぽく、魔物たちは積極的に俺にも攻撃するようになったし。

がむしゃらにボール持って、炎で攻撃しまくって、試合運びなんてもう考えられない状態になってた。

そして――ピィィィィッ! ゲーム終了の笛が鳴る。

我に返って周囲を見渡せば、いつの間にか魔物たちの姿は消えていた。

「ハァ、ハァ……あ、得点は?」

乱れ

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